2024年7月9日に、当院で医療講演を行いました。
講師は山崎誠治 医師(札幌東徳洲会病院 院長)で、演題は
「エコー検査でわかる循環器疾患
~動脈硬化を見つけよう~ 弁膜症 編」
今回はその内容をまとめた記事です。
息切れや動悸、胸の痛みなどの症状があっても
「年のせい」 と思い込んで、そのままにしていませんか?
【心臓弁膜症とは】
心臓の中には四つの部屋があります。部屋と部屋の間には扉があり、この扉のことを「弁」と呼びます。
弁は閉じたり開いたりしますが、その機能が損なわれた状態を弁膜症と言います。
今回は、その中でも「大動脈弁狭窄症」について解説します。
この病気は、大動脈につながる弁が硬くなって、充分に開かなくなる病気です。心臓の出口が塞がれた状態のため、心臓は懸命に血液を全身に送り出そうとして、筋肉が厚くなり、心臓の肥大が進みます。こうなる原因には動脈硬化が関係しており、主に高血圧・糖尿病・喫煙により引き起こされます。
【放っておくと怖い、心臓の異常】
心臓弁膜症の怖いところは、目立った自覚症状が分かりにくいことです。
主な症状は
- 息切れ
- 胸の痛み
- 足のむくみ
- ドキドキ
- 体がだるい、疲れやすい
- 気を失う
これらは「加齢のせいかな?」と思ってしまうことが多いので、心臓の異常だと気づきにくいのです。
ですが、それらの症状があるのに治療を行わなければ2~5年で亡くなってしまう場合もあります。
身体や心臓に異常を感じたら、まずは医療機関に相談をし検査を行うことが重要です。「循環器病の診断と治療に関するガイドライン(2011)」
当院では火曜日と木曜日の午後に循環器内科診療を実施しております。
心臓弁膜症から高血圧まで幅広く診療しており、医師は札幌東徳洲会病院の先生が診療を行っています。
また、専門の技師によるエコー検査を実施しております。
息切れ、胸の痛み、足のむくみ等、いつもと違うなと小さな異常を感じた場合はまずはお気軽にご相談下さい。
次回は治療方法と検査方法についてお伝えします。
アップロードまでお待ちください。